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アンドレ・ワッツさんのリストがとても気に入って、最近よく聴いています。1984-5年の録音でEMI classicsのディスクがお気に入り。こちら 「パガニーニによる大練習曲」「巡礼の年」「3つの演奏会用練習曲」などから曲が選ばれています。
今回の演奏会ではピアノにとても近い位置で聴いていたせいか、力強さとダイナミックな印象を受けました。
それがCDでは、繊細で詩情にあふれている。聴いている私の気持ちに、リストを弾いているワッツさんのリリシズムがぴったり来ます。
同じピアニストでも24年くらい前の演奏と今の演奏が異なるのは、当然でしょう。また演奏会に出かける醍醐味になるのですが、年代が同じでも日によって演奏は違います。 そして聴き手の状態(個人としても、聴衆としても)が違います。
私はワッツさんのリストが好きなんだ って思いました。現実的ではないのですが、またピアノが弾きたいなと思いました。(あと数年すれば弾く時間ができるかな??)
9月14日に武蔵野市民文化会館に聞きに行きました。パイプオルガンのある小ホールで、前列右手の座席で、ちょうどこの画像のような角度で聞きました。
プログラムは、リストとシューベルト。リストの「エステ家の噴水」から始まりました。水のようにきらめく音。左手の方で聞いていたならば、ワッツの両手が右へ左へ流れるように動いているのが見えたでしょう。最初からピアノの音の美しさが堪能できるコンサートでした。 ちなみにエステ家の噴水の画像はこちら。 行って見たいですね。
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調、リスト:3つの演奏会用練習曲から 第3番 変ニ長調 「ため息」、シューベルト:楽興の時 D780/op.94から 第5番 、第2番 、第3番、シューベルト:幻想曲 ハ長調 D760/op.15 「さすらい人」
随分大曲が並んでいます。ワッツさんはとにかくダイナミック。曲に合わせて口ずさみながら、引いている。ペダルを踏む姿がダンスを踊っているよう。 フルコンサートのスタンウェイが揺れているーー。
閑話休題 このブログを書きながら今聞いているのは、外囿祥一郎さんの「Mr.UFO」。これが結構良い。エステ家の噴水とは正反対の世界かもしれないけれど。
私にとって音楽は、必要不可欠で自分の気持ちを支え整えてくれる大事な世界です。外来で患者さんの話を聞きながら、処置や手術をしながら、それでも片方の耳はずっと音楽を聴いています。わがままかも知れませんが、好きなCDを選んで聞いていられる事は、開業医となってもっとも嬉しく自分を支えてくれる気がします。
7月17日武蔵野市民会館小ホールで、クレール・マリー・ルゲ(ピアノ)とティエリー・エスケシュ(パイプオルガン)のデュオリサイタルを聞きました。
チケットを買ったときには、オルガンとピアノってどちらも鍵盤楽器。この二つの組み合わせって一体どんな音楽になるのだろうと思いました。
それが聴いて見ると、ピアノは鍵盤楽器のピアノそのものなのですが、オルガンは何十何百の金管楽器。こんなに相性の良い組み合わせはないように思えてきます。
エスケシュとルゲはパリ音楽院で活躍している旬の音楽家。左の写真のように 美人ピアニストでリストの演奏が甘さが抑えられていて、とても素敵。
「フランス音楽」という言葉があるのかどうか、私は知りません。今回のプログラムは、ラングレ、ヴィドール、リスト、サン=サーンスなどとエスケシュ本人の作曲+バッハでした。
どの音楽もドビュッシーやラベルと同じく音と音がつながり、絵画をみるような世界。音が紡ぎだされてくるのを聴いていると、ああこれがフランス音楽なのだろうと思います。光がさざめき風がそよぐ。下の写真のエスケシュは今回のプログラムにもありましたが、作曲家としてもすごい。
パイプオルガンは教会音楽という印象があるかもしれませんが、音色は現代的でとても華やかです。現代的に感じるのはシンセサイザーを思い起こすからかもしれません。
オルガニストは2本の手と二本の足をフルに使って、しかもストッパーという右にならんだボタンで一つの鍵盤から作られる音を選びながら演奏します。
エスケシュは鍵盤の上にある短めのパイプの前の扉まで開いたり閉じたり。種類の違う音を自由自在に繰ります。不思議な多重奏の世界を一人で作ってしまう。 視覚的にもダンスを見ている(もちろん演奏はパーフォーマンス)ように楽しい。
オルガンのソロでエスケシュは即興で「夏の思い出」 尾瀬を歌った歌を変奏して聞かせてくれました。この即興でエスケシュがどのように作曲するのか、一端を知った気がします。(私は残念ながらというか才能なく、勿論作曲はしないので、少し垣間見た位のものですけれど)。
コンサートは10回聴きにいって、楽しくて楽しくて仕方がないのはたぶん1-2回だと思います。今回のコンサートはそういう私にとって素晴らしいコンサートでした。
北欧フィンランドのフィドル奏者アルト・ヤルヴェラとハルモニウム奏者ティモ・ヤルヴェラに、スウェーデンのフィドル奏者ハンス・ケンネマルクを加えた3人のバンド "Nordik Tree" を聴きました。
北欧の伝統音楽です。
4年余りスウェーデンのストックホルムにあるカロリンスカ研究所で働いたことのある筑田Dr.によると、北欧の冬は長くてとても暗く寒い冬だそうです。以下、筑田Dr.です。
その長い冬が終わり、花々の咲く美しい春が来たかと思うと、すぐ夏至になります。一年で一番日照時間が長くて、夜の11時でも外で本が読める心も躍る白夜の季節です。 その夏至の日は、北欧ではいたる所でお祭り騒ぎです。夏至祭りと言います。あちらこちらで白樺の若木と野の草で飾ったサマーポールが立ち、そのポールを囲んで老いも若きも夏の到来を謳歌して、心ゆくまで踊リまくる のです。その時の踊る音楽を奏でるのがこのフィドラーです。
日本で言えば、"盆踊り"。 盆踊りのバックグラウンドミュジックと一緒で、足を踏み鳴らしながら、繰り返しがいつ果てるともなく続いて演奏され、それにあわせて踊ります。 メロデイを聴いていると、北欧の広々とした針葉樹の森と湖、そこを縫うようにゆったりと流れる河、時間が止まったような淡い空が目の前に浮かんできます。
今晩聴いてまいりました。
考えてみたらいつもクラシックばかり聴いていて、マイクを使うコンサートって初めてだったかもしれません。
それで最初戸惑いがありました。ひょっとしたらシャンソンの調べに乗って日本語の歌詞が聞こえてくるのが不思議な感じだったのかもしれません。
それがだんだん島本さんのウィットに富んだおしゃべりと、情感にあふれる歌の数々に心を奪われてゆきました。ひとつひとつの曲がドラマなんですね。
とても楽しいひと時を、島本さんありがとうございました
2009年5月21日木曜日 つまり今週の木曜日に島本弘子さんのリサイタルがあります。
「C.デュモンを唄う」 人生を、愛を、自由をーーー
日時 5月21日木曜日 開場午後6時、 開演7時
場所 武蔵野市民文化会館 大ホール
チケット取り扱い お問い合わせは 島本弘子音楽事務所 03-3929-8526
http://www.ne.jp/asahi/hiroko/shimamoto/
とても素敵な方です。私も聞きに行きます。コンサート会場でお目にかかりましょう
以前お知らせしたセヴラックコンサートシリーズ 第4回
ジェラール・プーレさん(violin)と深尾由美子さん (piano)のコンサートに行ってきました。題して 「太陽の国への憧憬」 フランスからスペインへ パリで喚起された郷愁
横浜みなとみらいホール。
プログラムは、最初はセヴラックでピアノソロとヴァイオリン+ピアノ。 きらきらと瞬く光や波が目の前に浮かびます。音がシスレーやモネの点描画、小さな色の一つ一つが合わさってくるように、耳に響いてきます。音が反射しあって、光を作っている。
2番目は ファリャとサラサーテ どちらもスペインと縁があって、その感覚と感情が表現された民族音楽の香りがする曲でした。
後半は、私の大好きなヴァイオリン曲のひとつ フランクのヴァイオリンソナタ イ長調。プーレさんのヴァイオリンはとても理知的です。フランクのソナタは、歌いすぎると時に感情をかき乱されるようで、辛くなります。プーレさんは、音と感情をいつもコントロールしながら、伸びやかに歌っておられました。
この曲は、たぶん何十回何百回と聞いた曲で、とても旋律の美しさが、嬉しくて楽しくて聴かせていただきました。深尾さんのピアノも、ダイナミックでよかった。このソナタでは、ピアノは伴奏ではなくて、ヴァイオリンとピアノのためのソナタなんですよね!!
思わず スタンディングオベーション と思ったのですが、本日の聴衆は少し大人しくて、立ち上がったのが恥ずかしくなったので着席いたしました。
武蔵野市民文化会館で、「フレッシュ名曲コンサート」という催しがあり、拝聴してまいりました。
東京フィルハーモニーと、指揮者ファーガス・マクラウドとピアニスト 山本貴志の演奏です。 フレッシュというのが何なのかと思ったら、新人若手の音楽家を発掘、育成することを目標に東京歴史文化財団が共催したものだそうです。
それで、本日のプログラムです。
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、ショパン:ピアノ協奏曲1番、ティベット典礼舞曲、ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」1919年版
ショパンのピアノ協奏曲1番って、マウリッツィオ・ポリーニが18歳でショパンコンクールに優勝した直後の録音があります。手元のレコードによれば1960年。このポリーニの若々しい演奏が耳に焼き付いている音楽愛好家は多いと思います。ジャケットのポリーニもとても若い。
そして思い違いでなければ1982-3年ごろ、まだわたくしが学生で長野市で、マルタ・アルゲリッチが小沢征爾の指揮で演奏したのも、このショパンの1番でした。アルゲリッチのたくましい前腕から奏でられたショパンは、ポリーニの演奏とはまた異なった美しさでそのダイナミックな演奏が、やはり強い印象をうけました。(ちなみにこの日のもう一つの演目は、ショスタコービッチの5番)
それでこの山本貴志さん、1983年の長野県生まれで、演目はショパンのピアノコンチェルト1番ですって。(この方が生まれたとき、私は医学部の5年生です。)2005年にショパンコンクールで4位をお取りです。少々うるさ型の聞き手を相手にするには、リスキーな曲目かな??って感じますーーよね。
それで、拝聴した結果です。まず楽しかった。ショパンもモーツァルトも私共日本人にとっては、ある意味異邦人の音楽です。少なくとも遺伝子上に乗っかった音楽ではない。それで数十年前までは日本人演奏家による西洋音楽って、少々無理がある。言い換えると鈍くさい印象があった。
でも この山本貴志さん、鈍くさくない。とても上手でしたし、若々しさが素直に表現され、そして彼の内なる感情がピアノを通して率直に表現されている。 くせのない伸びやかな演奏で、とても楽しく若々しい演奏でした。強いていえば、とても繊細に表現したいときに、お背中と頸が縮んで見た目が小さくなってしまう印象を与えるのが気になりましたが、でも音は縮んでいない。視覚的な要素と現実の音が少々離れていた。
ひょっとすると、わたくしの子供であってもおかしくない世代のピアニストで、ずっと応援していきたいなと思いました
うっかり日時をチェックしていなくて、ぎりぎりのご案内になってしまいました。
恒例の成蹊大学混声合唱団 第44回定期演奏会が開かれます。
日時 明日2008年12月20日土曜日 開演18時 (開場17時半)
場所 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟大ホール
曲目・1st 混声合唱とピアノのための組曲『初心のうた』
・2st 三つの無伴奏混声合唱曲 no.11 作
・3st 同声3部合唱とピアノのための組曲『永訣の朝』
・4st 混声合唱とピアノのための
『六字大明咒 The Greatest Six-Word Brilliant Dharani』
どうぞ皆さまお誘い合わせの上、ご来場くださいませ
芸術の秋
武蔵野市民文化会館で、 「レンドヴァイ&フレンズ」という弦楽五重奏のコンサートを聞いて来ました。 プログラムのごあいさつでは、レンドヴァイはハンガリーのブタペストでロマ(ジプシー)の音楽家の家庭に生まれ、民族伝承の音楽文化の中で成長し、クラシック音楽家になったんですって。
そう、それで演奏会は 悪魔のトリル から始まりました。メルクスの天上の悪魔のトリルか、マンゼの悪魔が隣にいるトリルかって前回お話しましたよね? そうね、メルクスでもマンゼでもない、ひょっとしたらどこかヨーロッパの駅の構内で、もしかしたら街角で耳を澄ませたら聞こえてくる 悪魔のトリル ーー。
そしておなじみヴィヴァルディの四季 冬と夏 です。 あら?確かに四季なんですが、でも四季ではないの。通奏低音のリズム感が鋭くて、それなのに旋律は美しい。四季って良かれ悪しかれイ・ムジチの四季がどうしても頭から離れません。イ・ムジチ四重奏団の旋律や和声とは違う。もっとジャズや現代音楽に近いのかな??
美しいチャイコフスキーの弦楽セレナーデやクライスラーのロスマリンの後、これまた感嘆する美しさのJSバッハのG線上のアリア。 ロマの香りがするーー。ついそう思って聞くからかもしれません。
その後は東欧の香り、地域の色合いが濃厚なチャルダッシュや伝承音楽、そしてピアソラーー
どれを聞いていても、わたくしは自制心がなければ踊りだしていたと思います。どうしてみんな席に静かに着いていられるのか??
音楽を聴いて、それがいつも生活の中で喜びとなる人たちの音楽、嬉しいことがあればその音楽とともに踊り、悲しければ音楽で慰められる、そういう音楽ーー。
心の動きと音楽がとても近いのでしょう。感覚的にとても現在に近くリズミカルで、それでも普遍的な美しさ が損なわれずに人の気持ちを動かすーーそんな演奏会だったように思います。とても楽しくて、音楽を楽しむ幸福をかみしめることができた一夜でした。 5人の弦は息の合うセッションで、レンドヴァイのカリスマ的と言えるようなヴァイオリンの音色とやりとりしているのが、とても素敵でした。
聞きながら、オペラの「こうもり」や映画の「屋根の上のバイオリン弾き」、ミッシャー・マイスキーの音楽などを思い返していました。ロマの音楽は、ちょっと別の香りです。興味のある方はぜひご自分で聞いてみてください。(クリニックにもレンドヴァイの音楽をと、アマゾンで注文しました。来週には届くことと思います。)
武蔵野文化事業団 はこんなに楽しくて質の高いコンサートを、2000円とか3000円みたいな価格で提供してくれます。プログラムは単色刷だし、飲み物もシャンパンやワインはない。でも何回も聞きに行けて、お勧めです。すぐチケットが無くなってしまうのが難点です。内緒にしておいて下さいね。
ジュゼッペ・タルティーニの「悪魔のトリル」を聴いた事がありますか?
バイオリンの美しい音楽は多数あります。その中でタルティーニが夢の中で悪魔に教えてもらったという格別に美しい曲です。わたくしがこの曲に出会ったのは、アルヒーフでメルクスが引いているCDでした。
よい音楽に出会うと「ああ、生まれてきて良かったな」と感じるものですが、この「悪魔のトリル」もその一つです。メルクスの演奏は、ただひたすら美しさに酔う事が出来ます。
それで本日の主題です。
マンゼとエガーの演奏会会場で、また意地汚くも2つCDを買いました。一つはバッハのバイオリンソナタで、こちらはまだ聴いておりません。もう一つがこの悪魔のトリルです。是非この新しいバロックを作るマンゼの演奏が聞きたかった。
いや、メルクスの悪魔のトリルはお気に入りですから、もう何回聴いたか分からない。頭の中に染み付いていて、次にどんな音が出るか熟知しています。
それなのに、このマンゼの悪魔のトリルときたら、全く別の曲です。メルクスは、天上の美しさなんですが、マンゼのは悪魔が弾いているのかと錯覚してしまいます。
マンゼは通奏低音なしで弾いています。微妙なフレーズの強調された音、わずかにずらした音、装飾音の使い方ーー聴いているうちに涙が出てきそうーー。和音がねえ、独特です。多分この和音が、冷静に保とうとする理性を壊してしまうのでしょう。
悪魔に魅入られたい方には、マンゼの「悪魔のトリル」は是非お勧めです。

音楽は私たちの友達です。
音楽を楽しむ幸福を得た人は、生涯の道連れとなる親友を得たのと同じ。いつも傍らにいて、心を慰め、生活に彩りと豊かさを与えてくれます。
昨日アンドルー・マンゼ(バイオリンーー画像はイメージ。古楽器ではありません)とリチャード・エガー(チェンバロ)の演奏会に行ってきました。(於 武蔵野市民会館)
バッハの音楽は人の鼓動に近いと思っていました。なにか心の根源的な部分に共鳴するとてもベイシックな音楽ーーー。それなのに時々言葉を失って心を揺すぶられるよう。そうですね、どちらかというと端正で静かなイメージ。わたくしの大好きな作曲家です。
それが、この2人の奏でるバロック音楽は「端正、静か」と表現されるものとは、全く違います。マンゼのテクニックは驚異的で、繊細さと力強さを併せ持ち、表現できないテクニックはこの人にはないようです。自由自在に繰られるボウから生まれる音は、情感にあふれ美しい。
最初がバッハ。 音と音の間の休止がなく、切れ目なく続いていきます。感情をこめて歌っている部分や丁寧に淡々と弾いている部分もあります。バッハはおよそ300年前の作曲家なのですが、聞いていると現代音楽のように聞こえてきます。
次にコレルリ。チェンバロのエガーとの演奏風景と音を聞いていると、「あらジャズを聞いているのだったかしら」と錯覚してしまいます。即興の現代曲のセッションを聞いているみたい。ビジュアルも楽しい。
ビーバーとパンドルフィという作曲家の音楽は、わたくしは初めてでした。いずれも17世紀の作曲家です。聞きながらパガニーニを思い起こしていました。いずれも「21世紀の新しい曲です」って言われても納得してしまいそうです。
新しいバロックが彼らによって生まれているのかもと思いました。
芸術は、時間と空間を越えて価値を発揮します。それを楽しめる私たちは恵まれた存在だと思います。
先日モントリオール交響楽団の話を書いた時に、美夏Dr.のお気に入りの指揮者の一人にカルロス・クライバーという人がいるとお話しました。
その記事を書くに当たって、ネット検索をしていたらクライバーのカルメンのDVDが手に入る事がわかって、思わず注文。ネットって便利ですよね。すぐ到着して見てみると、やはりかっこいいし、素敵です。
美夏DR.の独断と偏見によれば、クライバーの音の魅力って、その一つ一つの音が澄んでいて美しい上に、テンポを少しずつアップしていって高揚感を高め、スパンと終わらせるそのドラマティックな手法だと思います。
なんて言うのかな、ワルツなど歌うところでも、クライバーが音を楽しみながら指揮をしているのが、拝見していても楽しい。とても洗練されたリズムと歌だと思います。
クライバーが指揮をしているディスクで、美夏DR.が好きなのは、まずは「こうもり」、ほかには「ばらの騎士」です。カルメンを拝見してうれしかったので、ご案内しました。
一昨日おなじみ武蔵野文化事業団主催のオケに行ってきました。
プログラムの体裁はいつものごとくシンプルなものです。とても立派な姿勢だと思います。
それで曲目はベルリオーズの幻想交響曲、とワーグナー「楽劇 トリスタンとイゾルデより 前奏曲と愛の死」、ラヴェル「ボレロ」。
美夏Dr.の好みは小編成で、ちょうどこのワーグナー、マーラー、ベルリオーズあたりをあまり聴いたことがありません。(その上相当疲労が蓄積していて、頭も朦朧として聞いていたので、不適切なことを書いたら申し訳ありません。)
ベルリオーズは、題のごとく夢か幻か絵巻もののように曲目が流れ、美しい世界が広がってくるようでした。情熱の熱さ、舞踏会の動き、田園の鳥の声や風の響き、行進の音ーーー。
演奏会でオーケストラを聴くと、それぞれの音がとても奥行きをもって有機的に響いてくるからとても楽しいですよね。ケントナガノさんという指揮者は、日系アメリカ人だそうですが、とてもきれいに優美に歌っていたと思いました。
ラヴェルの「ボレロ」。通奏低音のように管と打楽器がずっと同じ音でリズムをとってますよね。あのターンタタタッタタタタタです。いやあ始まりから終わりまで、ずっとほとんど同じ音程で。つくづく音楽も大変だと思いました。それぞれのパートが代わる代わる旋律を歌って、楽しい曲です。金管のトロンボーンかな、吹いている間だけお顔が真っ赤で心配でした。
近いことと価格が比較的リーズナブルなので、自分の好きなものだけではなくて、自分自身にとって新しい分野が聞けるので本当に嬉しい。この10年社会生活からも芸術からも遠ざかっていたので、演奏家たちもちょうど世代が代わり、それも楽しい。
指揮者では、カルロス・クライバーやショルティがとっても好きでしたが、新しい世代でMy favorite conductors は誰がなるかしら?ちょっと楽しみです。
昨日武蔵野市民文化会館小ホールで、ステッフ・タンストラさんによるパイプオルガンのコンサートがありました。
パイプオルガンって久しぶりでした。いつもは教会の中などでたまたま聴くことが多いかしら?
このパイプオルガンの音って、超現代的だと思います。手足4本を使って重低音から超高音まで一人で弾いてしまいます。音そのものも響きがすごい。
プログラムはスウェーリンクからバッハ、そしてタンストラさんご自身の作曲をした曲が2つ(一つはアンコールでした)。このタンストラさんの音楽が、どんどんテーマから自由自在に変奏されてゆくのが、世界がどんどん広がってゆき、本当に楽しく聴かせて頂きました。
バッハそのものも、美夏Dr.の感覚としてはとても新しく聴こえてくるのですが、このタンストラさんの曲はさらに現代的(そんな言葉が正しいのかどうかも良く判りませんが)。
日常から離れたこういう機会が、車で10分ほどのところで得られるなんて、やっぱり吉祥寺って大好き!!ちなみにチケット1000円。これもすごいでしょ? 明日17日午後6時半から、タンストラさんによる公開レッスンがあるんですって。これも行けたら楽しそうですね。
美夏Dr.の個人的な今年の目標の一つに文化を楽しもうと言うのがあります。
開業その他でこの10年くらい仕事ばかりという生活でした。なかなか絵も見に行けないし、音楽会もご無沙汰、おしゃれもしない、有る意味修行僧みたいーーー。お坊さんに、世俗的な生活をしているでしょうと叱られてしまいそうですがーーー。
それで昨日武蔵野市民文化会館でボン・ベートーベン管弦楽団による交響曲9番を聞きました。
美夏Dr.はどちらかというと小編成の音楽の方が好きなので、オケは本当に久しぶり。多分10数年前にウィーンフィルを聴いて以来ではないかしら?
周囲の観客の年齢層はやはり少々高いようでした。このプログラムは武蔵野市立の小学校では低価格で勧めていましたので、ちらほら小学生がいました。文化やスポーツの機会がふんだんなのが、ひとつ武蔵野の良いところです。
武蔵野事業団という財団法人があって、積極的に音楽を武蔵野に誘致しています。クラシック音楽好きな方なら、わら半紙(表現が古い!!)に単色刷のコンサート案内(最近ではこんなにシンプルな宣伝用パンフレットは見ませんよね?)をもぎりの所で受け取られたことがあると思います。あの事業団です!!
久々にオケを聴いたら、自分の耳が良くなっているのに気がつきました。9番は合唱付きですので、たぶん演奏者は200人くらい。
その楽器一つ一つの音が前に出てきたり、すこし控えめになったり、それで調和しながらひとつの世界を作っています。上の方から拝見していましたので、指揮者のコフマンさんの指揮ぶりやそれぞれの演奏者の動作がよく見えて、とても楽しかった。
とくに歓喜の歌がチェロのパートから少しずつ広がって全体の演奏に変わり、それがまた変奏曲となって展開されてゆくのが聴いていてとても楽しくて、オーケストラってなんて素敵なのかと思いました。
私の耳では同時に多くて4つくらいの旋律を追うのが精一杯です。耳の聞こえなかったベートーベンには、頭の中で20種類とかの音が聞き分けながら響いていたでしょう。また聴衆もきっと様々な聞こえ方をしていたと思います。同じ音楽を聴いていてもきっとそれぞれ違った曲だっただろうと思いながら帰ってきました。
そして美夏クリニックのテーマは、"美と健康" それはオーケストラのハーモニー です。このコピーは筑田Dr.作です。身体の中のハーモニーが"美と健康"であるというのは、本当にその通り。かなりの重責ですね、医師の仕事は。とつくづく感じました。

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