接触性皮膚炎の最近のブログ記事
なかなかお化粧品で合うものがないと、お困りの方を拝見します。かぶれです。「かぶれ」は接触性皮膚炎といいます。
かぶれ(接触性皮膚炎)は2種類あります。
一つは刺激による接触性皮膚炎です。私の皮膚科のお師匠さんは「一目ぼれしちゃったっていうのが刺激によるかぶれなんだよ。 量が多かったとか、刺激が強かったとか、誰にでも可能性があるんだけれど、そのときによって症状が出たり出なかったりする。」 例えて言えば、美容師さんや主婦が手あれするーーシャンプーや水仕事の機会が多いなどー色々な刺激が重なりすぎて手が荒れたというのは、刺激による接触性皮膚炎です。
もうひとつがアレルギー性の接触性皮膚炎です。お師匠さんいわく 「ずっと付き合ってみたけれどやっぱりこの人私と相性が悪い」というかぶれです。ある一つの物質に感作されて(身体の免疫が相性が悪いのよと認識して)起こります。
化粧品による接触性皮膚炎の多くは、刺激によるものだとされています。
でもサンスクリーン(日焼け止め)でかぶれてしまう場合には、紫外線吸収剤によるアレルギー性接触性皮膚炎かもしれません。休暇で出かけるときに、初めて購入して広い範囲に日焼け止めを使うのはお勧めできません。 サンスクリーンのかぶれの記事はこちら
陽射しは強くなっていますし、休暇中にアウトドアを楽しむ方が多いと思います。気をつけてくださいね。
一度化粧品でかぶれてしまったことがある方は、初めて化粧品を使うときには、二の腕などの同じ部位に1日2回塗ってみてかぶれないことを確かめ、さらにお顔でも小範囲で何日か試すか顎の下などで試してからお使いになってから、広い範囲で使ってみてくださいね。感作するのに1ヶ月以上かかることがありますので、気をつけて。
なすびNs.がまた記事を書いてくれました。
ちょっと恥ずかしいけれど、こちら 記事に触れられている「リップクリームが合っていない事がある」を少々補足しますね。
合う合わないによるかぶれを、アレルギー性接触性皮膚炎と言います。
リップクリームや口紅でも、頻度は低いのですが、このアレルギー性接触性皮膚炎を起こす方はおいでです。また、口の周りは肌荒れしやすい場所です。
その場合に皮膚科でお勧めするのが、ワセリンです。ワセリンについては、純度によって製品が種々あります。処方薬ではプロペトが比較的純度が高く、サンホワイトはさらに純度が高いけれど、処方薬ではありません。
不純物が多いほど刺激が強いので、もし調子が悪ければサンホワイトになさってみたらいかがでしょうか?
今年の冬は、地球温暖化はどこへ行ったのというくらいに寒いですね。東京でも日陰には数日前の雪が残っているのを昨日拝見いたしました。びっくりーーー。
筑田Dr.は、週末花粉症で具合が悪いと、苦しそうでした。
いつもは美夏Dr.の方が余程花粉症の症状が強い。 ところがこのシーズンは、美夏Dr.は蕁麻疹が慢性化していて、この半年ずっと抗アレルギー剤を内服しています。そのため、花粉症の症状はかなり抑えられていてくしゃみも鼻水もあまり出ていません。本当に症状が軽いので、飛散2週間以上まえから抗アレルギー剤を内服するのが有効であるというエビデンスを自分で確認しちゃいまいした。
それで、筑田Dr.は美夏Dr.の症状が出ていないのだから、もともと軽症の自分は大丈夫だろうと油断していたようです。 少々情けない話なのですが、花粉症の症状が強くて辛かったDr.筑田は即効性のある小青竜湯を内服して何とか乗り切ろうとしました。ところが本人の分析によれば、小青竜湯のなかにはいっている麻黄(エフェドリン)が冠動脈を刺激して、虚血発作を引き起こすようで狭心痛が出たようです。可哀想にーーー。まあ、呼吸器症状がでると循環器症状が誘発されるのは仕方がない。結局小青竜湯が症状を引き起こしたのか、花粉症による上部気道の症状が引き金なのか、その両方なのか美夏Dr.には分かりません。
それで、花粉症です。花粉が皮膚に付着すると、花粉による接触性皮膚炎が出ることがあります。花粉皮膚炎と言います。花粉は水溶性なので、油性の保湿剤である程度予防可能と考えられています。昨年書いた花粉皮膚炎の記事を今回このブログに転載しました。こちら http://mika-clinic-blog.com/2007/01/post_151.php
インフルエンザも結構流行ってきています。本日午後武蔵野医師会からのFaxによれば、武蔵野市の小学校では4クラスインフルエンザ様疾患で学級閉鎖になりました。
具合の悪い皆さまへ お花のお見舞いを送ります。百合の香りが強くないと良いのですがーーー。
井の頭公園を散策していると、所々で銀杏の匂いがし、果実を拾っている人もたまに見かけます。 この匂いは好い香りとは程遠く、むしろ悪臭と言っても良いくらいです。人によってはにおいをかぐだけで皮膚のかぶれを起こします。(冗談だと思うでしょ?本当です。)
食用になるのは種の部分で、焼いたり、煮たりして食べますが、少し苦味があり、独特の味がします。 この種には薬効があり、白果の名前で漢方薬に用いられます。ツムラの漢方製剤には入っていないようですけれど。 効用は、血管拡張作用、鎮咳、抗喘息作用、寄生虫駆除、夜尿症治療効果などです。 治療用量は4.5gから9.0gです。
薬も使いようで毒になります。銀杏は生で食べると毒ですし、摂取量によっては調理しても中毒を起こし、死亡する事もあります。 ただし致死量も一定でなく、人によって異なります。 食べるのはせいぜい10g以下が良いのかもしれません。 勿論銀杏アレルギーの人は避けた方が賢明です。
美夏Dr.より
文献検索をしました。元は「毒草大百科 愛蔵版」 奥井真司さん著 データハウス発行 2300円+tax
銀杏中毒の致死量は不明であるが、中毒量として子供で7-150粒、大人で40-300粒、銀杏中毒者の30%が死亡していると書いてありました。ネット検索では、年齢の数より多く食べると危ないというのもありました。
YUKOさんがコメントに「私の咳、不思議な事に「銀杏」がよく効くみたいであれほど酷い咳き込みが、嘘のように落ち着きました。」と書いてくれました。この咳が止まったというのは、上記の鎮咳、抗喘息作用なんですね。1日10粒どまりにしておいた方が良さそうだと思いました。
ちなみに先日のレポートした銀杏皮膚炎のかたは
「銀杏は恐ろしい食物ですね。 当分、臭いも嗅ぎたくないです。(笑)」 とメールを送って下さいました。
毒にも薬にもなる銀杏の話でした。
http://mika-clinic-blog.com/2007/11/post_56.php紅葉がきれいな時期です。
この時期のイチョウはとてもきれいです。臭いは頂けませんが、銀杏を拾いにお出かけの方もおいでだと思います。この銀杏によるアレルギー性の接触性皮膚炎は稀ではありません。しかも結構接触して日が経ってから症状がでてくることがあります。また、一度治ってから2度目に接触すると症状が落ち着くまで、かなり日数のかかる方がいます。

銀杏皮膚炎といいます。イチョウの葉や茎で起こることは稀で、大体が銀杏ーー外種皮というのでしょうか、食用にする外側の柔らかい所でかぶれます。
この銀杏の何がアレルゲンなのかというと、ginkgol,ginkgolic acid,bilobolなど一つの物質ではないらしい。(アレルギーの臨床 2004:284-)
銀杏はもともと中毒物質も含まれているらしく、あまり多量に食するには向いていないことも知りました。
銀杏でかぶれると、ウルシ科のものに交差反応といって似た反応を起こすので、マンゴーやカシューナッツなどでも同じ反応を起こすようです。
ウルシ科は、とてもかぶれやすいのにハゼなど紅葉がとても美しい植物です。紅葉狩りにおいでの際には、触らないようにしてくださいね。
詳しい症例検討は続きをクリックしてくださいね。
それから、やっとコメント欄が開けました。どうやったら作れるのかわからなくて、先週ムーバブルタイプのサポートに教えていただきました。どうぞ荒れませんように。
今年もやってきました。毛虫皮膚炎毒蛾皮膚炎の時期。
お庭や公園にいた後、学校の校庭で、突然かなり強い赤い痒い発疹が出ます。でも、心当たりがはっきりしなくて、どこで毛虫にやられたのか分からないこともあります。いやあ、とにかく痒い。
衣服に覆われていないところの方が出そうなものだけれど、結構肩だとかお腹などにも出ている。毛虫や成虫の毒針がふわーっと風に乗って、刺さる。屋外に干した下着についた毒針で、起こることもある。
赤みと痒みが強く、小豆から大豆粒くらいの丘疹というやや固めのふくらんだ発疹が出る。いくつかの疹が集まって癒合している時もある。
分布が左右が対称ではなく、とっても赤くてとっても痒いのが突然出てくるとコレかなと思います。
この毛虫皮膚炎、毒蛾皮膚炎は、やられたと思ったら、ガムテープなどを貼ってははがしを繰り返すと、その毒針が抜ける。あとから診察室で、ルーペやダーモスコープで観察しても針は見つからない時が多い。
掻きこわすと、毒針が中に深く入って余計悪くなることがある。そのあとよーくお水で洗いましょうね。薬がないと辛いかもしれない。洗ったあと皮膚科にかかってくださいね。
私自身は、アウトドアが好きなのに、この毛虫皮膚炎にはなったことがありません。
でも、ツバキ、サザンカなどで葉っぱが食われていれば、その木には近づかないようにしています。
ほかの毛虫も見つけたら、風下は避けます。
ちなみに毛虫も芋虫も触るのは苦手です。見るのは平気ですが。「虫ってかわいいのに、どうして触ってくれないの?」そんなかわいいお願いは、聞こえなかった振りをしましょう。
だいたい痒みをとる飲み薬と一番強いステロイドの塗り薬を処方しているけれど、1週間は発疹は消えません。ステロイドの貼り薬も掻き壊しの防止と、痒みを止めるのに結構便利です。
昨年の記事を改変しました。画像が載せられると良かったのですが、成書以外には見つけられなくて、すみません。どなたか許可してくださる患者さんがおいでになったら、アップしますね。
美夏クリニック http://www.mika-clinic.com
毛虫皮膚炎とか毒蛾皮膚炎というのは、蝶や蛾の成虫や幼虫の毒針が皮膚に刺さって起こります。この皮膚炎を起こす蝶や蛾はかなりの数になります。
症状の強いものを少し紹介します。
【ドクガ】は、幼虫も成虫も起こします。サクラや梅、りんご、バラ、つつじ、など。6-8月に孵化する。頻度が最も多く、異常発生する。
【チャドクガ】は幼虫によるものが多く、ツバキ、サザンカ、チャなど。年に2回発生。6,7月と10月。主に南日本
【モンシロドクガ】は梅、さくら、桑、バラなど
【イラガ】は、刺されると激しい痛みがある。柿、なし、りんごなど果樹
参考文献 皮膚科学 上野賢一先生著
皮膚疾患あらかると 西岡清先生編
あたらしい皮膚科学 清水宏先生著 など
posted at 2007/06/06 09:01 | kojitomika |
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スクラッチテストは、皮膚に小さな針で傷をつけ、エキスを滴下して15分待って判定します。
左側に赤くなっているのが、皮膚科の言葉でいう紅斑で中心の膨らんでいるのが膨疹です。右の方のスペースにも対照といって、生理的食塩水で同じテストをしていますが、全く反応していません。
ちなみに、この腕は美夏Dr.です。花粉症だものね。
花粉皮膚炎の診断には、本当はこのスクラッチテストをした上で、さらにそこにパッチをはり48時間後判定。アレルギーの中で、遅延型反応と呼ばれる反応ですからね。美夏Dr.はこの状態でもう充分痒みがあって、根性がなくて、終了にしてしまいました。情けない!!
詳しくは、下記のウェブサイトに説明があります。http://medical.radionikkei.jp/igakushoten/final/pdf/060206.pdf
posted at 2007/02/09 17:27 | kojitomika |
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昨年の夏は、気温はそこそこ高くなったものの、梅雨が長引いて、このシーズンのスギ花粉の飛散量は例年並かやや低めだろうという予報が出ています。 http://www.sugi-kafun.com/
でも週末に鴨川に行ったところ、スギの林がそろそろ赤くなってきています。例年花粉がまっさかりのころですと、大げさに言うと「山が燃えている」ように赤くなります。
美夏Dr.は花粉症がひどいので、山が赤くなると鴨川に行くのはなるべく控えます。まだ東京の方がまし。東京でも抗アレルギー剤で頭はふらふらするし、鼻水くしゃみなどなどもう辛くって憂鬱です。
この花粉で花粉皮膚炎と呼ばれる痒み赤みなどの湿疹がでる方がおいでです。吸入してしまった花粉の影響ではなくて、花粉が皮膚について直接皮膚がかぶれる。
ちょうど花粉の飛んでいる時期に、瞼や頬など衣服に覆われていない部分を中心に湿疹が出た場合、化粧品や点眼液など直接皮膚に塗っているものによる接触性皮膚炎(かぶれ)や、アトピー性皮膚炎のほかに、花粉皮膚炎も念頭にいれて皮膚科では患者さんを拝見しています。 花粉皮膚炎の診断は、スクラッチテスト、皮内テスト、パッチテストや採血によるRASTなどでなされます。
普通のかぶれですと、かぶれている可能性のあるものを除去できれば症状は治まってきます。でも花粉によるかぶれですと、シーズン中は花粉を完全に除去することはむずかしい。 非ステロイド系の消炎鎮痛剤によるアレルギー性接触皮膚炎は場合によって症状が強い。そのため湿疹がでているときのお薬は、ステロイドが一般的です。
このステロイドが特に顔では、週に2回くらいで使っている場合には問題にならないのですが、長期にだらだら使うと血管が拡張する、皮膚が薄くなる、ニキビのような毛包炎などの感染症など、とても厄介です。だからこそ、顔のステロイドは最低限にというお話になるわけです。
花粉皮膚炎の場合には
1、抗アレルギー剤内服
2、保湿
3、症状の強いときステロイド外用(美夏クリニック http://www.mika-clinic.com では、可能であればmildクラスを週に2回までとお話しています)
がお勧めだと思っています。ちゃんと皮膚科医師の処方でおつかいくださいね。
その保湿剤なんですが、ワセリンが花粉をブロックするのでよいという話があります。亜鉛華軟膏も皮膚の表面に膜をつくるようにして皮膚を守りますので、それでもよさそうに思います。どの保湿剤がベストなのか、現時点では美夏Dr.には断言できません。とりあえず宿題です。
美夏Dr.の皮膚が花粉皮膚炎になれば、ワセリンと亜鉛華軟膏のハーフサイドテストが出来て良いのですが、でも花粉皮膚炎まで発症したくはありませんねえ。花粉症やら蕁麻疹やら、アトピーやらアレルギーって増えるばかりでーーー。ほんと、ため息がでます。
posted at 2007/01/22 12:15 | kojitomika |
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暑くなりましたね。。
昨年メラフェードというトレチノインとハイドロキノンのシステムを試していました。
日焼け止めSPF45をつけていたのですが、炎天下グラウンドに立って3時間、翌日鏡をみたら両方の頬は真っ黒けっけ。これぞ肝斑!!。もともと私の肝斑は潜在性のもので、それほど目立たないものだった。(UVカメラでもはっきり写らないくらい)。それなのに悪化した肝斑は真っ黒。教訓としては強烈で、その後2ヶ月間診療をしたくなくなるほど、ひどかった。
この夏は、紫外線をきちんと避けて、患者さまの前で言い訳をしなくてもすむようにしなくては。
美夏DR.の診察室は南向きです。
その南向きの診察室に99%紫外線カットというフイルムを貼りました。午後からの陽射しが時によって、まぶしかったのですが、あまり気にならなくなりました。かといって、部屋が暗くなるわけではありません。結構お勧めです。面倒くさがり屋ナースのブログにあったように、ホームセンターでフイルムを購入し、自動車や南向きの窓には貼ってごらんになったらいかがでしょうか?http://mika-ns.jugem.jp/?day=20060623
そして、ここのところ目立つのが夏の行楽にお出かけになって、サンスクリーンでかぶれてしまったという患者さまです。オキシベンゾンという吸収剤は、今でもかなり使われています。これも結構かぶれます。デパートで、色々な商品を勧められ、じっくりと成分名を確認していますと、この悪名名高いオキシベンゾンが入っている商品って結構多い。
スーパーマーケットで小さいお子様にと売られている日焼けどめに入っていたのを見つけたこともあります。アレルギーを引き起こしやすい物質の入っている化粧品を、赤ちゃん用として販売しない方がよいと思うのですが。
かぶれは、接触性皮膚炎と皮膚科の言葉でいいます。そのかぶれの中で、オキシベンゾンをはじめとする紫外線吸収剤は、アレルギー性の接触性皮膚炎をひきおこします。これは、身体がこの吸収剤の成分と合わない、相性が悪いと認識してから(つまり感作されてから)症状が出る接触性皮膚炎です。(一目ぼれタイプではないの、じっくり付き合ってみたらやっぱり駄目)
多くは使い始めて1ヶ月とか数ヶ月とか経ってから症状がでます。
サンスクリーンも広い範囲で使う場合には、狭い範囲で試してから。
ずっと調子のよかった化粧品も、ある時からかぶれることがある。そういうアレルギー性の接触性皮膚炎というものがあると言うことを知っていてくださいね。
選択の方法としては
1、SPFの値は高ければよいというものではない
2、白くなる紫外線散乱剤の方が一般的には安全
3、吸収剤が入っている製品は、かぶれやすい人はさける
4、むらなく厚めに塗る
5、汗をかいたり、触ったりしたなら、塗りなおす
1日に何回も塗るのは大変ですけれど
posted at 2006/07/14 13:14 | kojitomika |
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